・最初の最初は買えば騰がる
2017年9月、私はビットコインで投資している同僚と話をした。
私はもともと為替でFXを1年くらいやっていて、投資初心者。
同僚も投資初心者だった。
仮想通貨の仕組みとか、どういう風に作られたとか難しいことはよくわからなかったけど、仮想通貨の将来性に興味を持った。
為替同様、まずは口座開設からだ。
どこがいいのかわからなかったから、まずは、一番有名なビットフライヤーの口座開設をした。
この時期は仮想通貨のことは、あまり知っている人もおらず、ギャンブルだと言われていた。(今もそうだけどw)
初期の投資額は、あまり言いたくはないが3万円。
1bitが50万円くらいのときだったから、0.05bit購入した(恥ずかしい・・・)
それが、11月くらいには80万を超え、15000円の儲けが出た。
あの時は、上がる一方だったから、買えば儲けた。
15000円の儲けたお金は、仮想通貨のコミュニティのオフ会の飲み会代になった。
100万円まで上がった12月だった。
・危険の予兆
ビットフライヤー、Zaif、コインチェック、GMO、Bitbank、フィスコ。
私が口座開設をした取引所だ。為替もそうだが、たくさんの取引所の中から、使いやすい会社を選ぼうと思った。
ビットコインはハードフォークの問題などを乗り越えながら、順調に値上がりしていった。
このころには、私はモナコイン、リップルなど他の仮想通貨にも興味を持ち、少しではあるが、分散して投資していた。
・ウォール街の靴磨きの少年
1929年のニューヨーク株式市場。アメリカではそのころ株式が流行していた。
靴磨きの少年のような一般大衆が株式の話をするようになったら、相場が天井だという話。
仮想通貨も知名度もあがり、TVのCMでもビットフライヤーに始まり、Zaif、コインチェックもTVで見かけるようになったころ。
ふと、嫌な予感がした。
今や仮想通貨がらみの犯罪や、億り人という言葉もでき、一般の主婦層までも仮想通貨が浸透してきている。
まずい、まずいのだ。この状態は・・・。
少し投資を勉強してレベルアップしていた私は、危険を感じた。
「仮想通貨は、これから何か起きる。」
・予感的中!
12月末、ビットコインは200万円を超えた。
いつも情報交換をしていたチャットでもお祭りだった。
だがしかし、私は危険を感じていたので、すべての口座から、ポジションを手仕舞いした。
チャット内では、これから300万円になるのにとか、下手くそと言われた。
結果、年始から、ビットコインは価値が下がり始め、とどめになったのがコインチェックの事件。
嫌な予感は的中した。
ネムは、コインチェックで買っていた。
年末に手仕舞いし、日本円もビットフライヤーに移したことが、幸運だった。
これが、生活費を全部投資していたら・・・
あのとき、直感に従わず、買い続けていたら・・・
やはり、投資は余剰金で始めるべきなのだと痛感した。
大手企業や個人でも巨額の投資をする人が増えたためか、仮想通貨は、初心者では儲けを出しにくい投資商品になってしまった。
今やビットコインは、70万円~90万円を行ったり来たりしている状態。
プロの投資家が参入したため、「買えば儲かる」時代は終わったことを感じた。
・夢の通貨
現在は、為替FXで投資の実践をしつつ、ときどきビットフライヤーでFXで遊んでいる。
勝てるなと思うときに、売り買いし、わからないときは、静観する。
そうしたところ、少しずつではあるが、マイナス分を取り戻している。
投資は根気が必要なのだ。
今でも仮想通貨にも未来はあると思っている。
ただ、それがビットコインではない可能性が高い。
仮想通貨の概念は素晴らしいものだ。
国同士が共通の通貨で買い物できる、夢のような通貨だ。
ぜひ、世界の共通通貨として、新しい仮想通貨を作ってほしいと切に願う。